金曜日の夜

最も貴重な時間は、金曜日の夜です。

どんなに疲れていても、どんなにやなことがあっても
金曜日の夜は、すべてから開放される。

ちょいと一杯ひっかけての帰り道に、
綺麗にお月さんが見えた。

もう8月も終わり。
月が綺麗に見える時期にきたんだなぁ～。

明日はゆっくり一週間の疲れを癒すのだ。

見つめあう二人

朝のラッシュ時の地下鉄の駅ホームで、見つめあう男女二人がいた。
女性は、目を泳がせながら、遠くを見ている。
男性は、女性の顔をにらむように見つめている。

サラリーマンは一瞬その二人を見るが、そそくさと手にしている新聞を
再び読み始める。
カップルは、話の種にするかのようにひそひそ話をしている。

女性が何かやらかして、男性がとがめているのだろうか。

と、突然男性が大声で「ばかやろう」とどなり、
女性を突き飛ばし、改札を出て駅の外へ出て行った。
取り残された女性は、悲しげな目をしたあと、
困惑した表情で、駅のホームに向かい電車に向かっていった。

私は、それを一部始終みていた。

何があったか知らないが、青春だなぁと思った。

行動と意思のギャップ

まだまだ若いが、学生の頃に比べはるかに食欲がなくなった。

先日、新人くんとともに、近所の飲み・食べ放題の店にいく。
新人くんの食欲はすごかった。
育ち盛りというか、疲れを食欲で払拭できるからか、
よく食べ、よく飲む。
見ていても大変気持ちが良い。

私はというと、飲むばかりで、から揚げなどを少しつまむだけで十分だった。
思えば、最近胃腸の調子が良くない。

頭の中では、せっかくの飲み放題・食べ放題だから、
しっかり元をとろうという若い頃の考えがのこっているものの、
体がうけつけない。

この、行動と意思が一致しない状況というものは、
ストレスがたまる。

これが年をとっているという証拠なのだろうか。

サラリーマンの夢なのか

昼食を食べにいく時に必ず、宝くじのチャンスセンターの前を通る。
そこに、必ず、いつも、毎日いる人がいる。
現状を打破するために、宝くじにすがっているのか。

しかし、私のようにただ悲観したり嘆いているだけでなく、
ギャンブルを利用して（良い悪いは別にして！）少しでも
現状を打破しようとするその気概は、私にとって学ぶべきことなのだろうか。

世の中はお金じゃない！
いや、世の中はお金が全てだ

この言葉は、矛盾しているようでどちらも端的に世の中を表している
言葉のような気がする。

幸せは人それぞれであって、お金で買えない何かを見つけられる人もいるし、
今の世の中は、お金がなければ生きていけない世の中でもある。
だからこそ、一番簡単に幸せを感じることができるためには、お金を
得る必要があるのか。

いつもの定食屋で、一番安いA定食を頼み、いつものようにすばやく
腹にかきこんで、職場に戻った。

花火の下で

　今日もなにもしないまま休日が過ぎていく。
何かやらないと・・・何かやらないと・・・と、わけもなくあせって外出し、
ただ無駄に外を歩き、時間とお金を浪費する。

　家に帰り、乾いた洗濯物をたたんでいると、外から「ぼんっ！ぼんっ！」
と音がした。
花火だ。
我が家のベランダから花火が見える。
赤や緑などの綺麗な色の放物線と、一瞬遅れて鳴り響く大きな音。
子どもの頃と変わらない風景。

ふと気づいたら、傍らに缶ビール。
相方が気をきかしてくれたのだろうけれど、
缶ビールを飲んでから眺める花火は、
ばらばらと音をたてながら、崩れていくところばかりが目にとまり、
なんだかむなしくなってしまった。

花火の終わりの寂しさは、いつになっても変わらないなぁ。